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| ■ロレックス・デイトナについて |
| みなさんはデイトナ好きですか? かなりのプレミアをつけている時計ですし個性も強いので、好き嫌いのはっきりと別れるところだと思います。 思い返してみますと、今から15〜20年ほど前は、時計愛好家の間でもデイトナはほとんど注目されていなかったように思います。 デイトナに限らず、クロノグラフというものがあまり注目されていなかったように記憶しています。 ロレックスはかなり昔から人気がありましたが、デイトナに代表されるスポーツウォッチよりもむしろ、バブルバックのシンプルなタイプや、ごく一般的なデイトジャストなどに人気が集中していたように思います。 それが10年ほど前から、雑誌で「デイトナの人気爆発」というような記事が書かれるようになりました。 ちょうどその頃は、まさに機械時計ブームがはじまろうとしていた頃であり、また、時計雑誌も雨後の竹の子のごとく何種類も登場しつつある頃であり、雑誌の影響力も実に大きかった頃でありました。 「デイトナがレア! 何としてでも探せ!」などとひとたび書かれると読者(消費者)はすぐにお店に買いに行き、品物がなければ注文し、お店も仕入れに奔走するようになり、需要は高まり、価格は跳ね上がりました。 当時はバブル景気の真っ盛りであり、日本人は欲しいとなると、お金に糸目をつけずに買物をします。 もともとデイトナは日本にはそんなにたくさんありませんでしたので、早速ディーラーが海外に買い付けに行きます。 海外市場でもデイトナの価格は跳ね上がってしまい、とうとう世界的に品不足になってしまいました。 これは本当に、なんとも不思議な現象でした。 こういう現象は、雑誌の影響力の大きさを感じさせるものですし、お店や輸入代理店にとっても広告メディアとして一目置くようになることにつながったと思います。 ただ、その後、デイトナ以外のモデルの小さな流行は何度かありましたがデイトナ人気を越えるような大流行は一度も起こっていません。 個人的感想ですが、おそらく、あれが最初で最後だと思います。 そういういわく付きのデイトナですが、時計として見たときにはどうでしょう。 これは、ロレックスが得意とするオイスターケースに守られた唯一のロレックス・クロノグラフであり、ロレックス流に言いますと、いわゆる「特殊用途向け」の時計です。 防水はしっかりしていますし、また、ケースやプッシュボタンが大きい割には腕に付けたときの装着感はよいと思います。 最近は防水パッキンの性能も向上していますので、どのメーカーのクロノグラフでもプッシュボタンからケース内に水が入りこむということは少なくなってきましたが、昔は、クロノグラフの不具合というとまずこのプッシュボタンからの浸水が疑われました。 それゆえに、わたしは今でも革付きの普通のクロノグラフをつけて水に接するときには、習慣的に注意してしまいます。 この点、デイトナはそのような気づかいがいらないので、精神衛生上よいと思います。 とはいえ、現在の各ブランドの防水レベルの高さを鑑みると、泳いだりダイビングでもしない限り、プッシュボタンのねじ込み式は、日常生活で使うには過剰装備であるようにも感じます。 というのは、クロノグラフを使うときに、いちいちネジを廻して外さなければならないので面倒に思うこともしばしばあるのです。 それゆえに、ただでさえ滅多に使わないクロノグラフ機能を、より一層使わなくなるようにも思います。 まぁ、要求を言えばきりがありませんし、好きになってしまえば少しくらいの手間はむしろ愛着につながりますので、これは人それぞれにお好みがあることと思います。 ロレックス社も、「泳いでも大丈夫」というところを設定して作っているのでしょう。 概して、性能的にもデザイン的にも多くの人に認められている、レベルの高い時計だと思います。 |