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| ■メタルバンドの予備知識 | |
時計のメタルバンドは腕にフィットしたちょうどよい長さに合っていないと気持ちの悪いものです。 ほとんどの場合、メタルバンドは買った時にコマ外しを行っているので、その後に長さを調節し直すことはありません。 ただ、ちょうどよいバンドの長さというのは、しばらく使ってみなければわからないことも多く、お店でコマ外ししてもらったときにはぴったりだと思っても、後になって「きつすぎる」とか「ゆるすぎる」と思うこともあるでしょう。 買ったお店にもう一度持っていけば直してもらえますが、出張などの出先で買ったものとか、プレゼントでもらったものだとなかなかそうもいきません。 あるいは、買った当初はぴったりでも、太ったり痩せたりして腕の太さが変わることもあるでしょう。 時計愛好家としては、ぜひ自分でコマ外しができるようになりたいものですね。 さて、このコーナーではメタルバンドの性質をご説明します。 安全にコマ外しを行うにはどうしても知っておかなければいけないことがあるのです。 これから自分でコマ外しすることをお考えの方は、ぜひお読みになってメタルバンドの性質をよくご理解ください。 ●使い古したメタルバンド 技術者が使い古した時計のメタルバンドのコマ外しをやるときには大変慎重になります。 なぜなら、そのバンドの内部が錆付いている可能性があるからです。 18金などのバンドであれば錆つくことはありませんが、ステンレスバンドは要注意です。 バンドの駒を止めているピンやネジが錆付いていると、一度ぬいてしまうと、錆びがボロボロ落ちてきて、もう一度入れなおしてもぴったりと止まらないことがよくあります。 しかも、錆付いたピンがちゃんと元に収まるかどうかは、抜いてみなければわからないのです。 ひどい時計になると、ピンを抜いた瞬間に完全にばらばらに崩壊してしまい、元に戻せなくなるものもあるのです。 これは、無名ブランドの安時計を、何年も使用したものに起こりがちな事故です。 そうなってしまうと、新しい駒に入れ替えるか、バンド自体を交換しなければいけなくなりますが、そういういいかげんな時計に限って純正パーツが入手できなくなっています。 運良く代用パーツが使えればよいですが、特殊な形状をしているバンドで代用品も使えない場合は修理不可能になります。 「コマ外し」という一見なんでもないようなこの作業は、実は事故を引き起こす危険性のある大変な作業なのです。 したがって、長年使用した時計を時計ショップなどに持っていき、「すみません、この時計のコマ外ししてください」と軽く言っても、受ける方は慎重にならざるを得ません。 最悪の自体を考えるとその時計に責任を負えないからです。
さて、以上の観点から、コマ外しは「使って間もない新しい時計」に施すことをおすすめします。
●ネジ式のメタルバンドの注意
●ピン式のメタルバンドの注意 ピン式のメタルバンドは、細い割れピンによって止っているものと、カンという円形のパーツがバンドの駒の中に入っていて、それによってピンを固定しているものがほとんどです。 ※ |