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現在市販されているほぼ全ての時計は耐震装置をもっています。

硬い床に落としたり、何かにぶつかるなどして時計が強い衝撃にさらされたとき、一番ダメージを受けるところはテンプの中心軸である天真です。

天真の先は、ムーブメントを構成しているパーツの中でも特に細く、髪の毛くらいの細さしかありません。

そのために、この天真を保護する耐震装置が一般に広まるまでの昔の時計は、強いショックを受けた時に必ずといっていい程この天真が折れました。
天真は大変折れやすいのです。

現在は、ほとんどすべての時計に耐震装置が付けられるようになっています。
耐震装置にはいろいろな形状や種類がありますが、その原理はどれも似ています。

その原理とは、天真を受け止めている受石がバネによって半固定されていて、天真に強い衝撃がかかった時にはそのバネの弾力によってショックを吸収するというものです。

SEIKOの機械時計は「ダイヤショック」と言われる耐震装置が有名です。
シチズンなら「パラショック」、輸入時計は「インカブロック」という名前の耐震装置が大変に多いです。

また、高額な輸入時計には「キフショック」というものも使われています。

これらの優秀な耐震装置によって機械時計の耐衝撃性は飛躍的に向上したので、最近は「時計を落として天真が折れる」というような事故は激減しました。

ただ、アンティークの中には、耐震装置をつけていないものがたくさんありますのでご注意下さい。

現在の時計を使うのと同じ感覚で耐震装置なしのものを使ってしまうと、思わぬトラブルを起こすことがあります。
もし、天真が折れてしまった時には交換用のパーツが入手できるかどうかも心配です。

通常使用の目的でアンティーク時計を買う時は、特に耐震装置の有無を確かめましょう。





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