●名前 Lansing ●登録日時 11/09(木)17:35 パスワード オーバーホール -------------------------------------------------------------------------------- こんにちは オーバーホールは、メーカーの代理店に出されていますか。 外に出すと、安く上がるのですが、技術、交換部品、オイルなどが 気になります。 私は、両方経験有りますが...。 皆さんの意見・経験をお教え下さい。 お勧めの修理店など有れば、お教え下さい。 ●名前 TGV ●登録日時 11/09(木)19:52 パスワード re(1):オーバーホール -------------------------------------------------------------------------------- 輸入代理店に出しても技術はかなり気になります。どちらかというと 安い方が良い? ●名前 あるふぁ ●登録日時 11/10(金)02:11 パスワード re(1):オーバーホール -------------------------------------------------------------------------------- あるふぁです、こんばんは。 私はバセロンのオーバーシーズを正規代理店にオーバーホールに出しました。 インターネットで色々調べたのですが、料金が正規の半額以下か正規以上に別れて いまして、中間が無かったのです。 それで正規代理店にお願いするのが、一番良いだろうと結論づけました。 ただ、もうすぐ2ヶ月になるのですが、未だに戻ってきません。 丁寧にって言ったから、きっとムーブメントの隅から隅まで、綺麗になって返って 来るのは間違いない物と信じています。 惜しむらくは確認出来ない事でしょうか。 ●名前 Lansing ●登録日時 11/10(金)11:41 パスワード re(2):オーバーホール -------------------------------------------------------------------------------- こんにちは。 この世界は、各自の好みと思い入れ(思い込み)ですね。 聞いた話では、国内では精度に納得いかず(〜1秒/日!!)スイスの本社に 送った人もいるそうです。  スイスの本社の方が良い結果となるかは知りませんが...。 これとは別に、輸送中に壊れたと言う例も聞いてはいます。 今は精度が気にならなくなったので、オーバーホールもほどほどで良いと 思っています。 仕上げ(表面研磨)の有り無しも好みの問題ですね。 ●名前 匿名希望 ●登録日時 11/10(金)12:16 パスワード re(3):オーバーホール -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして。 スイスに送るのは、精度の追求というよりは、国内では部品のストックがないため、 修理できないと断られることがあるからです。 スイス送りにしたお陰で、50年近く前のストックのケースや部品を交換してもら えました。 国内の正規代理店に出しても、並行輸入品は別の修理業者に下請けに出すところが ありますので、正規代理店に出せば良いというものではないでしょう。 下受け先の方が腕がいい場合ももちろんあるでしょう。結局は、自分の時計を担当する 職人の腕次第です。 私はスイス送りにしたり、国内正規代理店に出したり、地方のCMWの方に個人的に 御願いしたりと使い分けています。もっぱら、CMWさんですかね。 困るのは昔のワンピースのケースです。オメガとかルクルトに多いようですが、特殊な レンチでないと開かない代物です。これは、現行品ではないので、正規に出しても高い ので、購入元の海外時計商に送って直してもらっていますが、いま一つです。 ワンピースは信頼できる職人さんに御願いしたいのに、工具がないと開けられないので OVHの時は悩みの種です。 私のOVHの反省点は、これまで信じていた老練な時計職人のずさんな仕上げを見抜けず 1年も経たずにクロノのOVHをやり直したことでしょうか?  ●名前 Lansing ●登録日時 11/10(金)17:05 パスワード re(4):オーバーホール -------------------------------------------------------------------------------- >スイスに送るのは、精度の追求というよりは、国内では部品のストックがないため、 >修理できないと断られることがあるからです。 古い時計をお持ちの方は色々なご苦労が御ありのようですね。 私の場合、時計を買ったお店の人から、オーバーホール後の精度が気になり、スイスに 送ったお客さんがいるという話しを聞きました。 ●名前 SP ●登録日時 11/13(月)00:01 パスワード re(4):オーバーホール -------------------------------------------------------------------------------- 直接スイス送りにするには、どの様な段取りを踏むのでしょうか? 差し支えなかったら教えて下さい。 ●名前 匿名希望 ●登録日時 11/13(月)12:20 パスワード re(5):オーバーホール -------------------------------------------------------------------------------- こんにちは。 スイス送りの方法ですが、国内代理店を経由し、スイス送りを依頼する方法と、 直接、自分で製造元(海外)と交渉し、修理を依頼する方法があります。 簡単に説明しますと、まずメーカの海外窓口を見つけ、メールで「修理の必要性 (なぜ製造元での修理を望むのか)と修理内容」を説明し、およその見積もりの 算出を依頼します。 後日、メーカから回答がありますので、指定された宛先に書留で修理品を送ります。 これらは一例ですし、どのメーカも個別に対応しているわけではありません。 国内代理店と相談する旨の回答が戻ってきたり、部品がないと断られる場合もあり ます。 英語のメールが来たので、スイスの回答かと思ったら、読んでみると、国内代理店 の責任者の方からで、驚いたこともあります。これは50年代に製造が中止された 特殊なパーツが必要なもので、さらに特殊なツールを必要とするため、今でも修理 が頼めるかどうかの確認の依頼でした。もちろん、ムーブメントや時計本体の写真 を要求され、メールで送った上での回答です。 スイスの修理技術者へ確認された上での誠実な回答が強く印象に残りました。 さて、精度の追い込みのために、スイス送りをお考えならば、お勧めしかねます。 上森さんも詳しく解説されていますが、機械式時計の精度は、姿勢差などの影響を 強く受けますので、自分の使用方法に合わせた調整が必要な場合が多いと思います。 私はスイス送りの修理品を自分の使用状況と趣味(進みは○、遅れは×)に合わせ、 再度、国内の修理士に御願いして、進み遅れを合わせてもらいました。 あなたがどういう意図でこの質問をされているのかわかりませんので、スイス送りを 必要とされる具体的案件の有無を教えて頂ければ、もう少し詳しい内容をメールでお 伝えすることもできますし、もっと、詳しい方からの貴重なアドバイスも得られると 思いますよ。 では。 それでは。 ●名前 SP ●登録日時 11/13(月)15:48 パスワード re(6):オーバーホール --------------------------------------------------------------------------------  こんにちは。そして、ご回答ありがとうございました。  匿名希望さんはご自分で製造元と交渉できるとのことで、英語がお 強いのは、羨ましい限りです。    インターネットでホームページを持っているようなメーカーで、電子 メールで交渉さえできれば直接送ることも可能であると言うことですね。  私が海外へ直接出したいという動機は、国内代理店では部品がないた め、修理受付不能であるというケースでした。  手持ちの時計で精度の悪い物もありますが・・・それの起因は歯車や ほぞ穴等の部品の摩耗でして、国内代理店では部品無しとのことなので、 うまくすれば精度回復も期待できるかもしれません。  話はそれますが、メーカーではなくて海外で時計修理を受けてくれて 上手に直していただける評判の良いところをご存じの方はいらっしゃる でしょうか?  しかも、安価で在れば言うこと無しですが・・・ ●名前 上森 ●登録日時 11/14(火)07:50 パスワード re(7):オーバーホール -------------------------------------------------------------------------------- みなさん、おはようございます。 お元気ですか? Lansingさん、TGVさん、あるふぁさん、匿名希望さん、SPさん、おはようございます。 いつもお世話になっています。 匿名希望さん、詳しい解説をどうもありがとうございました。 メーカーに直接修理品を送るという方法ですが、 これには、わたしも可能性を感じています。 ただ、みなさんのおっしゃるように、言語の違いによる意志疎通の問題、 メーカー側の受け入れ体制の問題、あるいはメーカー側の意向、 輸送中のリスクなどの問題などが出てくるとは思いますが、 とはいえ、これから注目できる方法として考えられるのではないかと 思いました。 もし他に「こんな方法がある」とか、 すでにご経験された方がいらっしゃいましたら、 ぜひご感想をお聞かせいただければ幸いです。 ところで、 みなさんのおっしゃるように、修理をどこに出すかは気になるところですね。 代理店に出すか、一般の修理屋さんに出すか、あるいはその他の方法を探すか? いわゆる正規品をお買い求めで、しかも現行品で高級なものとなりますと、 やはり輸入元(あるいは購入したお店)というのが思い浮かびますが、 それ以外のケースですとどんな方法が考えられるでしょうね。 仕入れルートにはいろいろあるとしても、 販売店であれば確実な修理を行えるルートももっているはずですので、 通常ですとそこにお願いするということになるのでしょう。 それ以外に考えてみますと、 大手デパートには時計修理カウンターをもっているところがありますが、 (時計売り場ではなく修理専門の別のカウンター) そこに問い合わせてみるのはよい方法ではないかと思います。 ただお店によって独立したカウンターをもっているところともっていないところ があり、また、個々のカウンターによっても幅広く修理を受け付けている ところと受け付けていないところがありますので、 事前に電話などで問い合わせておくのがよろしいかと思います。 あとは、懇意にできる修理屋さんを見つけることでしょうか。 ただこれも地域などによってはなかなか簡単にできることではないのが つらいところですね。 わたしが今期待していますのは、 独立して活動をはじめた経験を積んだ技術者が、 ホームページを開設して広く修理サービスを行うことを 検討したりしていることです。 これからはこういったケースは増えてくるのではないかと思います。 こちらでも、そんな役に立つ情報が入りましたら ご紹介してゆきたいと思います。 お話し、ありがとうございました。 またのお越しをお待ちしています。 ●名前 Lansing ●登録日時 11/15(水)17:52 パスワード re(8):オーバーホール -------------------------------------------------------------------------------- 匿名希望さん、興味の有る体験をお教えいただきありがとうございました。 上森さん、フォローして頂き有り難うございました。 このテーマは、皆さんの体験と雑誌以外の情報を共有できればと、前から 質問したかった物ですが、「混乱の火種になるのでは....。」、と控えて いました。 オーバーホールに出して、ケースが磨かれ綺麗になって帰ってきて、最初は 喜んだのですが、しばらくすると何故か違和感を感じ始めた、という経験が 有ります。   小さな傷は、メモリーとして必要なのかな。 ●名前 le coultre ●登録日時 11/15(水)22:02 パスワード 時計の傷 -------------------------------------------------------------------------------- こんばんは。匿名希望の le coultre です。 >オーバーホールに出して、ケースが磨かれ綺麗になって帰ってきて、 >最初は喜んだのですが、しばらくすると何故か違和感を感じ始めた、 >という経験が有ります。   無垢素材のケースですね。言われていることわかりますよ スポーツモデルの時計は新品仕上げもいいですね。それが嫌な場合は、 はっきりと、「磨かないでね」と言うべきでしょう。 「磨き」を別工程にしている代理店もあるようで、見積書に、その旨を 書いてくれるから、わかりやすいです。 >小さな傷は、メモリーとして必要なのかな。 自分で付けた傷、OVHの時につけられた傷など、色々ありますね。 私は古い時計が好きで、予算的な制約と、研磨できる点からステンレス素材 の時計を好みます。が、金張りも増えてきていまして、傷は気になります。 金張りやメッキは研磨が難しいですからね。 御存じかもしれませんが、古いもの(Movado等)には、トップゴールド と言って、1mm弱の金が上からかぶせるように載っているものがありますが、 これが鋭角の面をしているのを下手に研磨すると「角がだれてしまう」のです。 そういえば、時計の中味がどうとか意識することもなかった頃、ケースの質感 とシンプルな文字盤のデザインだけで選んだ小振りの自動巻を買いました。 竜頭に日常生活防水を示す小さな魚のマークがあり、可愛らしいと思った覚え があります。 大変、気に入っていたのですが、ケースに極わずかですが、OVH時に凹面の 傷をつけられ、クレームを認識させるまで一苦労、その後、「特殊研磨」を してもらいましたが、研磨とは、削ることですし、しかも、凹面を目立たなく する研磨なんて...。結局、納得できずに売っちゃいました。 ワンピースの話をしましたが、昔ながらの職人さんは、工具がなくても、風防 側から開けちゃう人がいます。怖いのは、そういうことを一切、事前に説明して もらえないことがあるということです。 風防は壊しても、合う風防があれば、交換すればよいという考えです。これをや られると、ケースのダイヤル側の円周分に無数の小傷がつくようで、金張りのも のでは、非常に小傷が気になります。すべて後のまつりですが。 時計の傷のお話は、過去Logにも色々とあるのではないでしょうか? ●名前 上森 ●登録日時 11/16(木)01:56 パスワード re(1):時計の傷 -------------------------------------------------------------------------------- みなさん、こんばんは。 お元気ですか? Lansingさん、le coultre さん、こんばんは。 いつもお世話になっています。 興味深い話題ですね。 > 小さな傷は、メモリーとして必要なのかな。 おっしゃる通り、小さな傷はメモリーですね。 > 私は古い時計が好きで、予算的な制約と、研磨できる点からステンレス素材 > の時計を好みます。が、金張りも増えてきていまして、傷は気になります。 > 金張りやメッキは研磨が難しいですからね。 たしかに、メッキや金張りの傷取りは難しいですね。 わたしも購入するときにはそのことを覚悟した上で 手に入れることにしています。 わたしの場合は、傷に関しては気にならないというか、 逆に傷が好きというか・・・。(笑) たとえば、 時計好きな人が集まって話しをしているとしますね。 で、新品同様に光った凄い時計を見せてもらうことが よくあるのですが、たしかに、いい時計だなとは思うのですが、 でも、何か物足りなさを感じることが 正直なところあったりします。 で、これが、 たとえば仕事でたまたま会った相手の人が、 カルティエの、非常に使い込まれてボロボロになって、 地が見えているようなマストタンクを さりげなくつけていたりすると、 妙に感動して、「いいですね、いいですね」などと いってしまい、逆に相手が驚いてしまうということが あります。(笑) 傷というのは気になると、とても気になるものだと思います。 メーカー的観点、技術者的観点からすると、 傷というのはネガティブなものだと思います。 でも使う方からしてみると、 傷がカッコイイという見方もあると思います。 ただ、時計が好きで好きでしょうがない人が、 不注意でつけてしまった自分の愛する時計の傷までも 好きになれるかというと、 これはちょっと複雑な心境になるかもしれませんね。 みなさんはいかがお感じになりますか? 楽しいお話しをありがとうございました。 またのお越しをお待ちしています。 ●名前 せんべい ●登録日時 11/16(木)10:01 パスワード re(2):時計の傷 -------------------------------------------------------------------------------- はじめまして、以前より拝見しておりましたが、お邪魔するのははじめてのせんべいと 申します。 時計の傷についてのお話があり、私も興味がありましたのでカキコさせて頂きました。 私は傷はとても気になる方で、上森さんが言われているように不注意で、つけた傷と言 うのは悔やんでも悔やみきれません。私の場合「あ〜あの時、時計外していれば・・・」 なんて思う事がほとんどです。 でも、お気に入りの時計にメモリーとしての傷だったらまた見方も変わるのかな・・・ と思います。今まで私の場合はそういう傷がないだけで・・・ また、反対に傷を取ろうとして余計ひどい事になったメモリーはあったりします。(苦笑) まあ、意識してつけるものでもないですし、使っていくうちにそういうメモリーが刻ま れていけばよいかなと思います。 今後とも皆様と時計についての情報交換ができればよいなと思います。よろしくお願い します。 ●名前 Chika(♂) ●登録日時 11/16(木)12:25 パスワード re(3):時計の傷 -------------------------------------------------------------------------------- こんにちは。 僕の場合、時計をオーバーホールに出すときには、必ずケースは磨かないように 依頼します。 「ケースを磨く」=「ケースを削る」ということなので、抵抗があります。 「ケースを磨くことはいつでもできる。でも一度磨いたらもう元には戻らない。」 こんな風に考えています。 http://www2.odn.ne.jp/~cat56740/index.htm ●名前 le coultre ●登録日時 11/16(木)23:24 パスワード re(2):時計の傷 -------------------------------------------------------------------------------- 上森さん、こんばんは。 >新品同様に光った凄い時計を見せてもらうことがよくあるのですが、たしかに、 >いい時計だなとは思うのですが、でも、何か物足りなさを感じることが正直な >ところあったりします。 そういえば、このお話、以前もありましたっけ? 勘違いかもしれませんが。 時計がその人の一部になっていないということですよね。そうそう、上森さん、 前にTissotの御婦人の話をされていましたね。印象深く拝見した覚えが あります。 毎週、月曜日に松島嬢が出演するTVドラマを見ているのですが、先週、彼女が フランクのレディースを手にするシーンがありました。思わず「フランクか」と つぶやいてしまいました(笑)。おしゃれだなとは思いましたが、意味不明ですい ません。 >カルティエの、非常に使い込まれてボロボロになって、地が見えているような >マストタンクをさりげなくつけていたりすると、妙に感動して、「いいですね、 >いいですね」などといってしまい、逆に相手が驚いてしまうということがあります。 わかる気がいたします。その時計が芯から好きで、使い込んでいるということですね。 その方は、特別、カルティエというブランドとか、マストタンクという時計を意識され ていないのかもしれませんが(誰かからの贈り物かもしれませんね)、好きで使って 「自分のもの」にしている、自分のモノにできているという点が羨ましいです。 そういう意味で、「同定(アイデンティファイ)するもの」としての「傷」は良いかも しれません。不本意に傷つけられたものであるとしても。 確かゲームであったと思うのですが、目を閉じて握手するだけで、これは自分の彼女 (家内)だとわかると嬉しいですね。そういう時計の傷もいいですね。 これは僕のものですと。無傷のものに欠落しているのは、「それ」かもしれません。 では、また。 ●名前 Lansing ●登録日時 11/17(金)12:06 パスワード re(3):時計の傷 -------------------------------------------------------------------------------- こんにちは 小津安二郎監督が、確か松竹から進呈されたパテックは、本人が気に入り、 暑いライトの下で使っていたようで、文字盤にしみ(汗)が有り、かなり 痛んでおり、歴史を感じさせられました。 ●名前 le coultre ●登録日時 11/17(金)12:42 パスワード re(4):色あせた文字盤 -------------------------------------------------------------------------------- 上森さん、Lansingさん、こんにちは。 >小津安二郎監督が、確か松竹から進呈されたパテックは、本人が気に入り、 >暑いライトの下で使っていたようで、文字盤にしみ(汗)が有り、かなり >痛んでおり、歴史を感じさせられました。 そうでしたか。パッテクといえば、田中角栄元首相も愛用されていたそうですね。 前、ブルータスに載ってました。小津監督のパテックは腕時計でしたか、懐中で したか? さて、手持ちの白文字盤のクロノグラフに2箇所の「針焼け」があります。白文字盤と いいましても、機械は旧ランデロン48ですから、耐震装置のない程度に古いもので、 よく言えば、アイボリーに焼けています。およそ7時と5時の位置に針焼けが残って います。 未使用品として求めましたので、中の機械はOVHしてきれいになったのですが、 初め文字盤になじめず、「再仕上げ」しようか迷いました。ですが、今は、針の跡が 残るほどの時間とはどれ位だろうなどと思いめぐらしますと、このままの方が趣があり 良いと思い、当初、欠点として感じたものが、今ではこの時計の個性といいますか魅力 として思えるようになりました。少しだけ、焼け文字盤ファンになりました。 また、私は古いストップウオッチを意味もなく集めていますが、ちょっと古いものですと 文字盤がエナメルダイヤル(焼き物)になります。OVHを御願いした時計士さんの、 「これは永久に汚れない文字盤です」という言葉が妙に耳に引っかかっています。 また、古いストップウオッチは、構造がクロノグラフそのものです(中には懐中 クロノのムーブを流用して作られたものもいくつもあります)から楽しいですよ。 当時は、ストップウオッチのようなものにもエナメルが用いられるのですから、 さぞかしエナメル工房もたくさんあったのでしょうね。 では、また。 Lansingさんは、いかがですか? ●名前 Lansing ●登録日時 11/17(金)18:29 パスワード re(5):色あせた文字盤 -------------------------------------------------------------------------------- こんにちは >小津監督のパテックは腕時計でしたか、懐中でしたか? 腕時計で、竜頭のところからしみが広がっていました。 ●名前 上森 ●登録日時 11/21(火)02:01 パスワード re(6):色あせた文字盤 -------------------------------------------------------------------------------- みなさん、こんばんは。 お元気ですか? せんべいさん、Chika(♂)さん、le coultre さん、Lansingさん、こんばんは。 ご返信ありがとうございました。 せんべいさん、 > でも、お気に入りの時計にメモリーとしての傷だったら > また見方も変わるのかな・・・と思います。 そうですね。 使っていますと、どうしても傷はついてしまうものですね。 でも、自分の歴史として見ることもできると思います。 > 今まで私の場合はそういう傷がないだけで・・・ > また、反対に傷を取ろうとして余計ひどい事になった > メモリーはあったりします。(苦笑) (笑)わかります。 磨き粉が隙間に入って取れなくなったり、 ヘアラインが消えてしまったりすることがありますね。 小傷を取るときでも、しっかりとマスキングしてから やった方がいいかもしれません。 > 今後とも皆様と時計についての情報交換ができればよいなと思います。 > よろしくお願いします。 こちらこそよろしくお願いいたします。 Chika(♂) さん、 > 「ケースを磨くことはいつでもできる。でも一度磨いたらもう元には戻らない。」 > こんな風に考えています。 たしかにそうですね。 ある程度厚みのあるケースだといいですが、 極薄の、ラグなども細いものですと 磨いて薄くなることが心配されることもありますね。 特に深い傷を消そうとすると磨きも深くなってしまいますので、 Chika(♂) さんのおっしゃるように頻繁に行うのは 考えものかもしれません。 le coultre さん、 > 時計がその人の一部になっていないということですよね。 > そうそう、上森さん、 > 前にTissotの御婦人の話をされていましたね。 > 印象深く拝見した覚えがあります。 そうでしたね。(笑) > 好きで使って「自分のもの」にしている、 > 自分のモノにできているという点が羨ましいです。 同感です。 やはり、そうなるには 日ごろから親しむということが大事なのでしょうね。 絶えずつけ続けるというか。 そうすることによって自分だけの持ち物に 育っていくように思います。 > そういう意味で、 > 「同定(アイデンティファイ)するもの」としての「傷」は > 良いかもしれません。 > 不本意に傷つけられたものであるとしても。 たしかに。 > 確かゲームであったと思うのですが、目を閉じて握手するだけで、 > これは自分の彼女(家内)だとわかると嬉しいですね。 > そういう時計の傷もいいですね。 > これは僕のものですと。 > 無傷のものに欠落しているのは、「それ」かもしれません。 そういえば、 よくヨーロッパやアメリカで使われたアンティークウォッチには、 裏ブタに所有者の名前や、お気に入りの言葉が彫られていたりしますね。 きれいに彫られているのもありますが、 先の尖った金属などで乱雑にひっかいたように彫っているものも 見かけます。 日本人的感覚ですと、たとえば、高級時計にそういうことをするのは 躊躇されがちなのではないでしょうか。 価値が下がりそうで。 でも、アンティーク品でそういう品を目にしても、 不思議と嫌な気はしないように思います。 le coultre さんはどう思われますか? > さて、手持ちの白文字盤のクロノグラフに2箇所の「針焼け」があります。 > 白文字盤といいましても、機械は旧ランデロン48ですから、 > 耐震装置のない程度に古いもので、よく言えば、 > アイボリーに焼けています。 > およそ7時と5時の位置に針焼けが残っています。 白文字盤がアイボリーに焼けるのは味があるものだと思います。 わたしもその雰囲気がとても好きで、 きれいな白よりも、ちょっといい具合に焼けた白を探すことが よくあります。(笑) > 初め文字盤になじめず、「再仕上げ」しようか迷いました。 > ですが、今は、 > 針の跡が残るほどの時間とはどれ位だろうなどと思いめぐらしますと、 > このままの方が趣があり良いと思い、当初、 > 欠点として感じたものが、 > 今ではこの時計の個性といいますか魅力 > として思えるようになりました。 わかります。 わたしもおそらく、 同じようにそのままにしておくと思います。 > また、古いストップウオッチは、 > 構造がクロノグラフそのものです > (中には懐中クロノのムーブを流用して作られたものもいくつもあります) > から楽しいですよ。 たしかにそうだと思います。 割剣ストップウォッチとシンプルな腕時計があれば、 非常に耐久性に優れたスプリットセコンドクロノと 同等の機能をもつことができると、 以前から提唱させていただいています。(笑) Lansing さん、 > 小津安二郎監督が、確か松竹から進呈されたパテックは、 > 本人が気に入り、暑いライトの下で使っていたようで、 > 文字盤にしみ(汗)が有り、かなり痛んでおり、 > 歴史を感じさせられました。 そうでしたか。 パテックを現場で酷使されるところがいいですね。 文字盤にしみができるとすれば、非防水のものかもしれませんね。 でも、それでもかまわず使いつづける。 些事を気にしない器と、自分の選んだ時計に対する信頼がないと なかなかできないことだと思いました。 みなさん、楽しいお書き込みをありがとうございました。 またのお越しをお待ちしています。 ●名前 le coultre ●登録日時 11/21(火)20:37 パスワード re(7):色あせた文字盤 -------------------------------------------------------------------------------- 上森さん、こんにちは。 >よくヨーロッパやアメリカで使われたアンティークウォッチには、裏ブタに所有者の名 >前や、お気に入りの言葉が彫られていたりしますね。 そうですね。特に懐中に多いようですね。 >きれいに彫られているのもありますが、先の尖った金属などで乱雑にひっかいたように >彫っているものも見かけます。 私の場合、きれいなものに、ゼニスのバンパー(半回転自動巻)や、米空軍が使用した ストップウオッチがあり、乱雑なものは、陶製文字盤のスプリットセコンドのストップ ウオッチがあります。(クロノ針は現行と異なり糸のように細く、数字の字体も凝って いて好きです。よろしければ画像、送らせて頂きましょうか?(笑)) 彫り込みの話でしたね。レベルソは個人のイニシャル、アルプス、国旗などを彫り込んだ もの、エナメル細密画を描いたものなどがありますね。 >日本人的感覚ですと、たとえば、高級時計にそういうことをするのは躊躇されがちなの> >ではないでしょうか。価値が下がりそうで。 まさしく、その通りかと思います。ステンレスなどは堅いですから、きれいに彫り込める 職人さんは、今では、少ないのではないでしょうか? そういえば、最近、クウオーターセンチュリー(25年勤続社員に送る時計)を見かける 機会も減りましたね。文字盤に標記するものですが、カナダのイートンデパートが有名だ ったと思います。 >アンティーク品でそういう品を目にしても、不思議と嫌な気はしないように思います。 そうですね。 ゼニスのバンパーの裏蓋は、一面に「献辞」が彫られていまして、贈った方の気持ちが 伝わるような気がします。書体はわかりませんが、きれいな花文字です。 個人的には、収集する立場からいえば、こういものはない方が前の持ち主を意識しなくて 良いのですが、贈った日付は時計が製造された年代を知るのに役立ちます。また、この時 計が巡りめぐって自分の手元に行き着いた過程に思いふけるのも楽しいかもしれません。 それでは、また。 ●名前 上森 ●登録日時 11/22(水)00:34 パスワード re(8):色あせた文字盤 -------------------------------------------------------------------------------- みなさん、こんばんは。 お元気ですか? le coultre さん、こんばんは。 いつもお世話になっています。 > 私の場合、きれいなものに、ゼニスのバンパー(半回転自動巻)や、 > 米空軍が使用したストップウオッチがあり、乱雑なものは、 > 陶製文字盤のスプリットセコンドのストップウオッチがあります。 > (クロノ針は現行と異なり糸のように細く、 > 数字の字体も凝っていて好きです。よろしければ画像、 > 送らせて頂きましょうか?(笑)) ありがとうございます。(笑) ぜひよろしくお願いいたします。 > 彫り込みの話でしたね。レベルソは個人のイニシャル、 > アルプス、国旗などを彫り込んだもの、 > エナメル細密画を描いたものなどがありますね。 そうですね。 エナメル画のオリジナルを依頼するとなると、 やはりスイス送りということになるのでしょうね。 かなり時間がかかりそうですが、 一度経験してみたいものです。 > > 日本人的感覚ですと、たとえば、 > > 高級時計にそういうことをするのは躊躇されがちなの> > > ではないでしょうか。価値が下がりそうで。 > > > まさしく、その通りかと思います。 > ステンレスなどは堅いですから、きれいに彫り込める > 職人さんは、今では、少ないのではないでしょうか? そうですね。 きれいに彫るとなると、やはり金でしょうね。 金側のアンティーク懐中時計に 美しい筆記体で彫りが入っていたりするのは いつ見てもいいものですね。 手彫り職人さんが丹精こめて彫ったことが偲ばれます。 > そういえば、最近、 > クウオーターセンチュリー(25年勤続社員に送る時計)を > 見かける機会も減りましたね。 そういえばそうですね。 > 文字盤に標記するものですが、 > カナダのイートンデパートが有名だったと思います。 勤続25周年に特注時計を作るところがゴージャスですね。(笑) > 個人的には、収集する立場からいえば、 > こういものはない方が前の持ち主を意識しなくて良いのですが、 > 贈った日付は時計が製造された年代を知るのに役立ちます。 > また、この時計が巡りめぐって自分の手元に行き着いた過程に > 思いふけるのも楽しいかもしれません。 おっしゃる通りですね。 ところで、le coultre さんが新しい時計に何か文字入れするとすれば、 どんなことを書きこみたいと思いますか? 楽しいお書き込み、ありがとうございました。 またのお越しをお待ちしています。 ●名前 Lansing ●登録日時 11/27(月)12:08 パスワード re(9):色あせた文字盤 -------------------------------------------------------------------------------- こんにちは、le coultre お返事が遅れて、申し訳有りません。 >Lansingさんは、いかがですか? 新品で買った物が、古くなり味わいが出るのが理想です。 時計とは浅い付き合いで、機械式は2つ持っているだけです。 資金の余裕が有れば、パテックのアンティークが欲しいですね。 アンティークは、ショップ選びが難しい様ですね。