●名前 inetr2291121 ●登録日時 11/21(火)22:33 パスワード 60分計のあるクロノグラフについて -------------------------------------------------------------------------------- 上森さん、みなさん、はじめまして。いつも楽しく読まさせていただいています。 (全てのログを読んでいるわけではありませんが)よろしくお願いします。 じつはこのたび、ジラールペルゴーのヴィンテージ1960を購入しようと思っているのですがGPそのものの資料があまり手元に無いので、迷っています。 雑誌などで、記事は1〜2ページ程度みかけるのですが、特集になったりはしないようなのでムーブメントの事など不明な事が多いのです。(わたしだけ??) 知りたい事というのは件の1960はピラーホィールを使ったムーブメントか否か? と言う事なのです。 店頭で見かけてはいじらせてもらっているのですが、カム式かピラー式か判別がつきませんでした。どなたか、お分かりになる方がいたら教えて下さい。 あと、余談ですが、クロノグラフの積算計って、なぜ30分計が多いのでしょうか? まれに(特殊?な用途の為の45分計や、JLのレベルソのメモリーなどの60分計は 散見されますが)しか60分計のあるクロノグラフは見ないように思います。 こちらの方も、お分かりになる方がいたら、ぜひ教えていただきたいです。 以上、inter2291121でした。 ●名前 le coultre ●登録日時 11/22(水)21:32 パスワード re(1):60分計のあるクロノグラフについて -------------------------------------------------------------------------------- こんにちは。 >知りたい事というのは件の1960はピラーホィールを使ったムーブメントか >否か?と言う事なのです。 >店頭で見かけてはいじらせてもらっているのですが、カム式かピラー式か判別 >がつきませんでした。どなたか、お分かりになる方がいたら教えて下さい。 これは、正規代理店のトラデマジャパンに直接、確認されることをお勧めします。 ジラールペルゴを何本か持っていた時は、私は疑問点を直接、聞いていました。 ピラー、カムの他に、汎用自動巻ベースにクロノモジュールを載せた2階建てか どうかも確認されるとよろしいかと思います。一般に、57石とか多石の場合は 2階建て(モジュール式)が多いです。どちらが良いということではないです。 また、2階建ての分積算計の位置は左が多いようですが、例外もあるでしょう。 >あと、余談ですが、クロノグラフの積算計って、なぜ30分計が多いのでしょうか? >まれに(特殊?な用途の為の45分計や、JLのレベルソのメモリーなどの60分 >計は散見されますが)しか60分計のあるクロノグラフは見ないように思います。 レマニアの5100は60分積算計がセンターにあったと思いますが、詳しい方、 いかがでしょうか? 分積算計がセンターにあると、例えばパイロットなどは、 視認性に優れますので、各国の軍関係者に人気があるようです。 昔は、ジラールペルゴ、ロンジン、Midoなどが分積算計がセンターあるクロノを 製造していました。 さて、クロノグラフは時間の積算だけが目的ではないようです。例えば、タキメータ は時速60km以下ならば、クロノ秒針が1周するまでに平均速度が計れますし、 相手との距離を音速と光速の差で計るテレメータも、脈拍を図るパルスメータも、 生産効率を計るタキプロダクトメータも同様です。もちろん、時速60km以下の 平均速度を測るため、古いクロノでは、タキメータが何周も渦巻き上に描かれるもの もあります。 また、昔は、分積算系をもたないフライバック機能のみのクロノグラフも作られました。 このクロノは、フライバック機能が重要だと思います。文字盤にタキメータがあれば、 前述の目的にかないますし、今から何秒後に何かをするというようなニーズにも対応 できるからです。ベースムーブが中三針なので、安く作れるという利点もあります。 45分積算計はサッカーのハーフタイムを意識しているためだそうです。どちらかと いえば、欧州向けのようです。 さて、あくまで私見に過ぎませんが、小秒針を60分表示にすると、30分表示より 目盛の間隔が半分に狭くなるので、視認性に少し劣る気がします。 また、1時間は30分の倍ですから、30分以上の積算の要求には、12時間積算系を 開発することで対応したのだと思います。 さらに、これはこじつけですが、クロノの伝統である30分積算計に慣れている人は マルチセンターの60分計は別ですが、スモールダイヤルの60分積算計には抵抗が あると思います。30分積算計の針の位置で、分を読むのに慣れていると、初めは、 きっととまどうと思います。 ストップウオッチでも、60分積算計もありますが、30分積算計が圧倒的に多いです。 中には、レース観戦など、より長時間の積算に対応するものに、ミネルバのラリータイ マーなどがあります。これは12時間計れるので、大変、便利です。 逆に分積算計は15分までですが、1/10秒まで計れるストップウオッチもあります。 これは、15分で分積算計が1周します。積算計の目盛を赤白で塗り分け、30分まで 対応できるようです。 古いクロノは3、6、9の分目盛が他の目盛より長いものをよく見かけますが、これは 通話が即時式ではなかった頃の通話時間計測のためだったそうです。今でも市内の同一 MA内の課金単位は基本的に3分のようですね。 当時、電話局は多数のストップウオッチの特殊なものを交換手が使用していたようです。 写真で見たことがあります。古き良き時代でしょうか?  もっとも、その頃、私は生まれていませんが(笑)。 それでは、また。 ●名前 inetr2291121 ●登録日時 11/24(金)08:58 パスワード re(2):60分計のあるクロノグラフについて -------------------------------------------------------------------------------- le coultreさん はじめまして。丁寧なお返事ありがとうございます。 もっともなお話です。それから、興味深いお話も、ありがとうございます。 面白く読ませていただきました。