●名前 Yuki ●登録日時 02/12(月)13:03 パスワード 作家と時計 -------------------------------------------------------------------------------- こんにちは。いつも皆さんの対話を楽しく拝読しています。 カフェテリア.カビノチェの過去対話記録を拝見させていただいたのですが、俳優やタレントさんがどの時計を愛用している等については書かれてあるのですが、作家の愛用している時計についての記事は見つけられませんでした。 文学ファンとしては非常に気になる所なのですが、いつか皆様の間で議題として取り扱ってくださいませんか。 ●名前 上森 ●登録日時 02/13(火)16:01 パスワード re(1):作家と時計 -------------------------------------------------------------------------------- みなさん、こんにちは。 Yuki さん、こんにちは。 作家のつけている時計。 興味深い話題ですね。 そういえば昔、ヘミングウェイがロレックスの革付きをつけていたという記事を 読んだことがあります。 それから、メーカーはわからないのですが、 坂口安吾と星新一の写真にクロノグラフ腕時計が写っていたような 記憶があります。 また、吉行淳之介がオメガの革付きとセイコークォーツ薄型の革付きを していたという記事もありました。 作家の時計というと、 なんとなく革バンドつきが似合うように思います。(笑) 深い思索の世界に住む作家たちの時計。 時計好きとしては興味が尽きませんね。 ●名前 GP7000 ●登録日時 02/13(火)21:53 パスワード re(2):作家と時計 --------------------------------------------------------------------------------  Yukiさん、上森さん、こんばんは。  作家と時計、いいテーマですね。  よく、雑誌で芸能人や映画俳優、スポーツ選手の愛用時計が取り上げられること はありますが、自分が好きな、あるいは尊敬している人が、いったいどのような時 計を使っていたのだろうか...時計好きには気になるところです。作家の時計は、写 真で偶然に見かけるだけで、素性がハッキリしないところがまた興味をそそります ね。  手塚治虫の我が子からプレゼントされた時計(意外にもクォーツ式のありふれた ものでガッカリした?覚えがあります。あまり着けなかったようですが。)、坂口 安吾の機械式時計(クロノでは無くスモセコのタイプだったと思います。)、立花 隆の3本の愛用時計(機械式と睨んでいるのですがいったい何なんでしょうか?)  他にも気になる時計はたくさんあります。例えば、筒井康隆氏は、どんなん着け ているのでしょうね。    雑誌で取り上げられない、作家や文化人、政治家(クリントンのタイメックスな んて、思わず親近感を覚えちゃいます。)など、情報がございましたら、私もぜひ ぜひ聞いてみたいところです。  ところで、私の近況ですが(聞いちゃいない?)、HMTの手巻きが可愛らしく、愛 おしい今日この頃です(笑)。 ●名前 ラーク ●登録日時 02/13(火)23:15 パスワード re(3):作家と時計 -------------------------------------------------------------------------------- 上森さん、みなさん、こんばんわ、ラークです。 作家と時計、その他著名人と時計という話題について、手元に資料が ある限り・・・は、大変なので、いくつかだけ並べてみます。 ヘミングウェイのロレックスはワタシの手元にも写真がありますが、 その他、  ・川端康成     ウォルサム  ・向田邦子     セイコー 作家ではこの程度です。 星新一氏はモンブランにこだわるという文を読んだことがありますが、 これはもちろん万年筆の方です。 吉行淳之介氏のエッセーに「時計を見る」というようなタイトルの文 があったはずですが、内容は「時間を気にする」といった趣旨のもの で時計そのものに触れている訳ではありませんでした。 ワタシの多くない読書の記憶で、いかほどのことが言えるのかは分か りませんが、作家というイメージから、何となく時計という「道具」 にもこだわりそうに思うのですが、時計について作家が述べている文 は、あまり記憶がありません。 何故なのでしょうね? 作家ではないですが、面白そうなところで、  ・岡本太郎     シチズン  ・田中角栄     パテック  ・アインシュタイン パテック てな感じです。 昔、岡本太郎氏はエクシードのCMに出てたのを覚えておられる方い らっしゃいますか? 中年小太りの男とバーのカウンターとおぼしき場面で並んで座ってい る。件の男が「エクシード」と言いながら、岡本氏に腕を見せる。 岡本氏曰く「名前にこだわっている。しかも時計の名前にまでこだわ っていたらおしまいだ!」と返す。 細部は定かではありませんが、そんなCMで妙に印象に残っています。 ●名前 エコロ ●登録日時 02/14(水)01:51 パスワード re(4):作家と時計 -------------------------------------------------------------------------------- 私にとって一番に思いつく作家といえば、星新一さんです。 中学時代に従兄弟の薦めで妖精配給会社という文庫本を買ってから やみつきになり、以来、氏の作品は、ほとんどすべて読んでいます。 多感?な時期に氏の本ばかり読んでいましたので、かなり影響を 受けたものでした。 97年に亡くなられたのは本当に遺憾でした。 「世界の腕時計」という雑誌で「文士と時計」という連載がありますね。 興味深く読んでいますが、星さんに関しても書かれていました。 それによりますと愛用されていたのはオリエント。 アンパンマンのキャラクターウォッチも持たれていたそうです。 それとスケルトンの懐中時計も好きだったようです。 星さんの作品は時代を感じさせる風俗的な事柄は極力省かれて います。ですからいつ読んでも、古臭さを感じさせないという 特徴?があります。 時計でいえばどんなものでしょうか。 最先端の電子技術を積み込んだ宇宙ミッションで未だに現役で 活躍しているオメガスピードマスターPROなんかは・・・ ・・・かなり個人的な好みが入ってます。(笑) 1000編のショートショートを書かれた星さん、きっと毎日が時間との 勝負だったと思いますが、私のように時計を見て気分が落ち着くような ことがあったのかな?などと考えたりもします。 ●名前 上森 ●登録日時 02/14(水)16:32 パスワード re(5):作家と時計 -------------------------------------------------------------------------------- みなさん、こんにちは。 いかがお過ごしですか? 三寒四温というのでしょうか、 寒いような、でもちょっと暖かくなってきたような日和ですね。 春はもうそこまで来ていそうですね。 みなさん、ご返信ありがとうございました。 GP7000 さん、 > 作家と時計、いいテーマですね。 > よく、雑誌で芸能人や映画俳優、 > スポーツ選手の愛用時計が取り上げられることはありますが、 > 自分が好きな、あるいは尊敬している人が、 > いったいどのような時計を使っていたのだろうか... > 時計好きには気になるところです。 ええ、そうですね。 30代半ばのわたしにとっては、 愛読した作家といいますと、 現在60〜70歳、あるいはそれ以上の年齢に達してらっしゃる方、 または、もうお亡くなりになった方が多いような気がします。 団塊の世代よりも上の世代という感じでしょうか。 戦後の混乱期、既存の価値観が崩壊して・・・、 でも文学に一条の光を見出して作家活動に励んだ人々。 なんだか、野生の狼のような生命力を感じることもしばしばです。 そして、概してそういう人たちは、 若い頃から苦労していますから、 時計道楽をすることも少なかったと想像します。 でも、作家というと、やっぱり感性の鋭い方だと思いますので、 モノに対してもその感性が向けられて、 本が当たったときなど、原稿料でちょっとした舶来品や、 好きな時計などを手に入れて、 しみじみと愛でるということもしたかもしれません。 でも、そういうモノとの出会いは、 今のようにモノ情報が豊富にある時代にはみられない、 しっとりとした個人的な情念世界につながっているように 思うのです。 考えてみますと、よく言われていることですが、 今はほんとうに物質的に、そして情報的に恵まれた時代だと思います。 たとえば、IWCなどは、 昔は重々しく、”インターナショナル時計”などといわれて、 「知る人ぞ知る」という感じで珍重されていました。 イメージとしてはこんな感じです。 ちょっと小粋な老紳士が、孫を連れて散歩。 もうすぐ春。 おだやかな日差し。 孫  : 「おじいちゃん、いつもその時計つけているね」 老紳士: 「ぼうや、これはね、インターナショナル時計といって、       とてもいい品物なんだよ」 孫  : 「ふ〜ん」 老紳士: 「ぼうやが大きくなったら、この時計をあげるからね。       大事にするんだよ」 孫  :「うん、僕、大事にする。      はやく大人になりたいな・・・」 とまあ、 こんな感じのドラマが似つかわしい雰囲気があったと思うのです。 で、その老紳士に物を書く趣味があったりすると、 お気に入りの時計を題材に素敵なエッセイを残すかもしれません。 孫もその出来事を深く心に刻み、 時計を契機として、大人の世界への憧憬が芽生えるかもしれません。 このように、 ひとつの時計が、実に濃密な印象を生み出すことがあり、 それは、物質的・情報的に満ち足りた現代には 忘れられがちな気持ちだと思うのです。 すみません、ちょっと脱線してしまいましたね。(笑) > 雑誌で取り上げられない、作家や文化人、政治家(クリントンのタイメックスな > んて、思わず親近感を覚えちゃいます。)など、情報がございましたら、私もぜひ > ぜひ聞いてみたいところです。 同感です。 わたしもぜひぜひ聞いてみたいです。 ラーク さん、 > 作家と時計、その他著名人と時計という話題について、手元に資料が > ある限り・・・は、大変なので、いくつかだけ並べてみます。 > > ヘミングウェイのロレックスはワタシの手元にも写真がありますが、 > その他、 >  ・川端康成     ウォルサム >  ・向田邦子     セイコー > 作家ではこの程度です。 ありがとうございます。 お話を聞いて、川端康成氏はそのウォルサムの懐中時計がお気に入りで 肌身離さずにもっていたというエピソードがあったのを思い出しました。 それでわたしも「懐中時計もいいものだなぁ・・・」と感じたものです。(笑) > 昔、岡本太郎氏はエクシードのCMに出てたのを覚えておられる方い > らっしゃいますか? > 中年小太りの男とバーのカウンターとおぼしき場面で並んで座ってい > る。件の男が「エクシード」と言いながら、岡本氏に腕を見せる。 > 岡本氏曰く「名前にこだわっている。しかも時計の名前にまでこだわ > っていたらおしまいだ!」と返す。 そんなCMがあったのですね。(笑) 岡本太郎氏の人柄がよく出ていますね。 大好きです。(笑) そういえば、岡本太郎氏はカメラも何台かもっていたそうですが、 高級品は人にあげて、ご自身はなんでもない普及品を使われていたと 本に書いてありました。 「こだわらない男、岡本太郎」 という感じですね。 エコロさん、 > 私にとって一番に思いつく作家といえば、星新一さんです。 > 中学時代に従兄弟の薦めで妖精配給会社という文庫本を買ってから > やみつきになり、以来、氏の作品は、ほとんどすべて読んでいます。 > 多感?な時期に氏の本ばかり読んでいましたので、かなり影響を > 受けたものでした。 > 97年に亡くなられたのは本当に遺憾でした。 そうでしたか。 奇遇ですね。 わたしもエコロさんと同じような経験をしています。 発想の面白さは氏ならではのものですね。 わたしも影響を受けたものでした。 > それによりますと愛用されていたのはオリエント。 > アンパンマンのキャラクターウォッチも持たれていたそうです。 > それとスケルトンの懐中時計も好きだったようです。 情報、ありがとうございます。 オリエントはどんな雰囲気のものだったのでしょうね。 アンパンマンのキャラクターウォッチというのは意外でした。(笑) あらためて思うのですが、 原稿用紙と万年筆、そして使い込まれた腕時計。 とてもよく似合う小道具たちですね。 電球の黄色い光に照らされた小道具が生み出す陰影。 作家はそういうシーンを見ながら創作活動に励むのでしょうね。 > 星さんの作品は時代を感じさせる風俗的な事柄は極力省かれて > います。ですからいつ読んでも、古臭さを感じさせないという > 特徴?があります。 おっしゃる通りですね。 > 時計でいえばどんなものでしょうか。 > 最先端の電子技術を積み込んだ宇宙ミッションで未だに現役で > 活躍しているオメガスピードマスターPROなんかは・・・ いいですね。ぴったりですね。 わたし的には、 意表を突いてカルティエタンクなんかもいいと思います。 ところで、 当サイトの褐色時計協会の秋本氏からこんなメッセージをもらいました。 紹介させてください。 カフェテリアで「作家と時計」について話題になっていいますが 先日買った雑誌にも関連する記事がありましたのでお知らせします。  里文出版 [目の眼] 別冊 西洋アンティーク オクルス  雑誌コード:08616-02 定価980円 という本で、現在発売中のVol.6が時計の特集号になっており、 「文学者が愛した古時計」という特集がくまれています。 立原道造/林芙美子/井伏鱒二/尾崎一雄/武者小路実篤/小泉八雲 の時計が写真とエピソードで紹介されています。 みなさん、楽しいお書き込みありがとうございました。 またのお越しをお待ちしています。 ●名前 CHARLIE ●登録日時 02/15(木)11:38 パスワード re(6):作家と時計 -------------------------------------------------------------------------------- みなさん、こんにちは。上森さんお元気ですか。 GP7000さんその節はありがとうございました。 お元気ですか。 最近は仕事に追いまくられる毎日が続いていて なかなか書き込みができなくなってしまっています。 それでもみなさんの書き込み楽しく拝見しています。 「作家と時計」とても楽しいテーマですね。 作家の人は比較的シンプルな時計を好む傾向が強い ようですね。 作家ではないのですが、ふと思い出したのが ダライラマが持っていたパテックの懐中の永久カレンダー。 本で見たのか、テレビで見たのかも忘れてしまいましたが、 誰かにもらったとかで、大事そうに時計をいじっていたときの ニコニコした幸せそうな表情も印象に残っています。 大切にしている時計を愛でるときの気持ちは お坊さんも一般人も同じなんだなあと思いました。 それでは皆さん、また。 ●名前 中村 ●登録日時 02/19(月)13:35 パスワード re(7):作家と時計 -------------------------------------------------------------------------------- 中村です。皆様こんにちわ。 作家といえば、宮本輝さんがエッセイで時計についてかかれていますね。 3針タイプで、宝飾品は一切なく、シンプルで品のいいものが好きだとか、そんな 感じの表現で、パテックフィリップなんかが好みのようです。 気付いたら、つい買ってしまい増えてしまうとか、われわれと同じのようです。 (気付いても、パテックはなかなか買えませんが・・・) 確か、「生き物たちの部屋」とかそんな題名だったと思います。 他にも、万年筆のインクの色にこだわっていたり、興味深いです。 では。