●名前 96(キューロク) ●登録日時 06/18(月)21:58 パスワード キャリバー1400 -------------------------------------------------------------------------------- みなさん、こんばんは。 既にご存じのように、今年のジュネーブサロンでバセロンから待望の 新キャリバー(Cal.1400)が発表されました。 厳しい見方をすると、バセロンの自社開発というよりもムーブメントメーカーの HDGを買収しただけであると言えなくもないのですが、ここでは自社ムーブメント としておきましょう。ここ数年は機械式時計の復活だと言われながら、 汎用ムーブメントメーカーの供給する基礎ムーブメントに複雑モジュールを 付加させただけの“新開発”ムーブメントが多かっただけに、 Cal.1400のような基礎ムーブメントは地味ながら非常に評価できると思います。 3大メーカーと言われながらこれまで自社ムーブメントを持っていなかったバセロン ですが、これでようやく、パテック(Cal.215)、A・ピゲ(Cal.3090)に 並んだことになります。これも業界再編の影響でしょうか。 さて、肝心のCal.1400の出来の方ですが、性能、仕上げ等は現在発売中の ヴィンテージウォッチNo.8に詳しく紹介されていますので、興味のある方には 一読を薦めます。個人的には、デザイン、仕上げとも非常に気に入っています。 肝心の性能(精度)の方も、高振動化とテンプの大型化によってかなり期待できそうです (個人的にはロービートの方が好きですが)。 手巻き好きの私が特に気になって(期待して)いるのは“巻き味”です。 コハゼの構造(材質)を見る限りでは、巻き上げ時のカリカリ感が伝わってきそうです。 オールドの名ムーブメントと比べると、いくつか不満に感じるところがないわけでは ないのですが、現行ムーブメントとしては最高の部類に入るのではないでしょうか。 最近のバセロンにいいイメージを持っていなかった私ですが、 今は「バセロン、やればできるじゃないか」といったところです。