●名前 パテック大好き ●登録日時 08/09(土)01:16 日差の妙(2) -------------------------------------------------------------------------------- ・・・続きです。 ほぼ1日2秒の遅れで20数秒の遅れとなったところで、リュウズを下にして 置くようにしたところ(帰宅〜出勤までの12時間前後卓上に置いている)、 26日目にしてマイナス2秒弱になり、そこで竜頭が下でプラス、上にして マイナスになるとし、上にしたり下にしたりして、ほぼそのとおり、32日目 までに±0となりました。ただ、並行輸入の時計ですから工場出荷時の調整 のみでしょうから、一日も休まずムーブが動いたことが原因で油のまわりや 機械のあたりなんかがよくなった結果だと思い、本来、このバカバカしい 実験を止めるつもりでした。ところが竜頭を上にしたり下にしたりすることに より、日差を微妙に調整できたら便利だとバカな欲が出てきて更に試みを続行 することにしたのです。その後再度±0になった40日目以降一貫してプラス 3秒前後(累計ですから実際は日差1〜2秒)で推移して昨日8日61日目に して±0となり、この壮大かつバカバカしい実験も一段落というところです。 この間ランダムに上にしたり下にしたりしましたが、2〜3日分を除いてほぼ 下にするとプラス上にするとマイナスという傾向のあることがわかり、さらに 当初、日差2秒位であったものがここに来て日差1〜2秒と落ち着いてきた 感があります。まあ、とにかく私の好みのプラス5秒くらいには余裕で コントロールできそう??な感じであるわけですが??どうなることやら?? おまけですが、一応デイトジャスト機構があるというので見てみましたが、 これは愛嬌で、午前零時直前には数字がやや上がり気味になり、じっと置いて いると零時30秒過ぎまでに、手にとって見ていると2分前後でカシャリと 日付が変わります。 デイトジャストに関しては、いきなりカシャリと変わるROLEXの機構は秀逸 だと感じた次第です。 総括:自分に都合のよい実験結果でしたが、日差には姿勢や腕の振りとか温度 など他に多くの要素がかかわりますので、私の結果は機械のある流れの中の 一部分をとらえているに過ぎないと思います。 購入した直後はじめて時間をセットして動かし始めてからの記録ですから、 もう二度としない、出来ない経験で本当に日差の妙と感じた次第です。時計の 専門家の方には噴飯ものでしょうが、こんなバカバカしい試み(遊び!)が できたのもインターネットの標準時間のおかげです。 THE END ●名前 匿名希望 ●登録日時 10/20(月)22:05 re(1):日差の妙(2) ------------------------------------------------------------------------------- 日差は、温度によってどれほど変化するものでしょうか。 勿論、ムーブメントによって異なるでしようが・・・。 また、同じ季節でもOH直後、1年後、2年後で異なるのかな。 対象はロレックスと同等以上のブランドの時計で話を進めましょう。 ●名前 パテック大好き ●登録日時 10/21(火)02:03 re(2):日差の妙(2) -------------------------------------------------------------------------------- 前回、全く非科学的な「日差の妙」なる書き込みをしまして、今回も役に立つ 書き込みは出来ないと思いますが、温度差による影響については幾つかの試み があった事だけは製品として記録に残っておることに気づきました。 今回、たまたまヴァシュロン社製の1980年代の時計を手に入れたのですが、 ムーブの説明でadjusted to heat,cold,isochronism(熱冷等時性・・)という 記述を見つけて、他にないか調べてみますと、V社製では1980〜90年代 のものにキャリバーによって、このような記述がチラホラと散見されます。 同様の記述がパテック社のものでは、あの2526にも見られる他、2000 年頃までの製品にも散見されます。 また、V社製ではadjusted to temperatures(温度差調整)との記述のものが 1940〜70年代のものに散見されます。これらは、いずれも明らかに ムーブの精度を上げるために特に工夫されたものと思いますが、つい最近まで このような記述が見られるのにV社もP社も現行のモノに特にこのような記述 が見られないのは、このような試みが、あまり意味をなさなかったのか、 それとも、素材や加工の技術的進化により、特に表記せずともこのような仕様 になっているのかは定かではありません。(私が知らないだけかも・・) 以上の記述に関しては某オークションカタログのムーブの説明によるものです ので、業界内でのスタンダードな表現かどうかもわかりませんが、とにかく ヴァシュロンもパテックもやはりムーブの精度と温度の関係に真剣に取り組ん でいたことはわかります。 ちなみに、私のは現行品のひとつ前のキャリバーになり、上記の記述がありま したが、キャリバーの番号が1つ違うだけの現行品には最早そのような記述は ありません。どちらにしましても、日差にかかわる因子はたくさんあります ので、adjusted to heat,cold,isochronismなるものが生かされていたとして も、どの程度有効なものかは、結局、わからずじまいとなると思います。 過去に愛用していたROLEXのDate Justの日付変更が不調の時、冬の寒い時に テーブルに置いていると、零時を過ぎてもいつまでも日付が変わらないのに腕 につけていて機械が温まっていれば比較的スムースに日付変更が行われていた 事例等よりみましても熱による金属膨張は無視できないことだと思いますので 長い時間でみた場合に特にテンプ回りの部品のわずかな変化が日差に影響を 与えると考えるのは自然ではないでしょうか。ただ、どの程度かということは 研究室レベルでしかわからないと思いますので、専門家のお話を聞きたいもの ですね。