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18世紀後半のイングリッシュ・バージ/フュジー。
ムーブメントとダストキャップに "Israel Samuel London" のサイン付。
ケースは銀製のシルバー・ペアケースでインナーケースとアウターケースに1786年ロンドンのホールマークあり。
バージ脱進機/チェーンフュジー(鎖引き)のファイアギルドムーブメント。
バランスコック横の銀色の円盤は回転式のレギュレタ。
バランスコックに施された透かし彫りが細かく、蓋石に大型のローズカット・ダイヤモンドが使用されていて美しい。
飾り文字で作者のサインが彫刻された優美なダストキャップが附属する。


18世紀後半のイングリッシュ・バージ/フュジー。
銀製のペアケースでアウターケースにはリポセ彫刻(打ち出し彫刻)。
イギリス製だがダイヤル/ムーブメントはオランダ向けでダッチスタイルと呼ばれるタイプ。
バージ脱進機/チェーンフュジー(鎖引き)のファイアギルドムーブメント。
バランスコック横の銀色の円盤は回転式のレギュレタ。
アウターケースのリポセ彫刻とバランスコックに施された透かし彫りが美しい。

「取材協力:マサズジャンクヤード」


写真2の表側。
オリジナルのブルズアイグラス(風防)とダッチスタイルの文字板、およびルイ16世様式のハンド(時・分針)が見える。

「取材協力:マサズジャンクヤード」

18世紀初頭のバージ/フュジー、ハーフ・クォータリピータ。
James Grantham作のリピータを側面から写したところ。
ムーブメントはファイヤギルド(真鍮に水銀使用の金メッキ)、スクエアバルスターピラーと右に彫刻されたリピータ用のバレルと小ハンマー、左側にコントレートホイールとその下に大ハンマーが見える。
アンダープレートにもリピータバレルと同様の彫刻が施され、厚みがあり、立体的な彫刻が施されたバランスコックとあいまって大変見ごたえのあるムーブメントである。
後方のアウトフォーカスされたインナーケースの内側にはリピータのベルが見える。 ムーブメントの左側に見えるのはムーブメントを埃から保護するダストキャップ。 銀製で上面および側面に彫刻が施されており美しい。

写真4のアウターケース側面。
写真4で紹介したGranthamの側面写真。
中央に見える丸い突起がアウターケースのロック解除ボタン。
ケースの上下に開けられた透かし彫りの穴から内側の赤い布(塵や埃の侵入を防止する)が見える。
アウターケースにロココ様式の美しいリポセ彫刻が施されいるのが良くわかる。

文:秋本 久志

「撮影:HISASHI AKIMOTO」
「撮影機材:ALPA10d with OLD DELFT 38mm/3.5」



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