時計愛好家にとって、時計ショップに行って時計を見るのは大きな楽しみです。
また、日頃なかなか出来ない時計談義を、店員さんを相手にしてみるのも面白いものです。
ただ、見る人と売る人は立場的に大きな違いがあるので、これを理解していないと余計な気を使ってしまうことがあります。
時計ショップでの時間を楽しいものにするために、ちょっとこのことを考えてみましょう。
お店にとって一番大切なのは販売することであるので顧客は大事にされます。
当たり前のことを言うようですが、もし、どこかで気に入った店を見つけたら、何よりもまず買ってあげることです。
高いものを買うにこしたことはありませんが、安いものでもかまいません。
たとえ安いものでも、定期的に何度も買うような人はお店から顧客とみなされ、大事にされます。
逆に、話し込んで商品情報だけを聞き、どっかの安売り店で買うような人は店から嫌われます。
身もフタもない言い方ですが、店が商売でやっている以上、顧客優先の原則は適用されています。
また、店員といっても人間なので感情に左右されます。
横柄なことを言われたり、嫌なことを言われると感情的になります。
店員は感情的になっても顔に出しません(そう教育されているため)が、腹が立っていることに変わりありません。
そうなってしまうと、最低限のサービスしか期待できません。
「客なのにそこまで気を使っていられない」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
でも、ちょっとお考えください。
わたしたちは時計愛好家であり、いい情報をどんどん吸収してより楽しい時計ライフを過ごすために時計ショップを利用しているのです。
である以上、最大限のサービスを受けようではありませんか。
もし、あなたが店員に好かれれば大変良いサービスを受けることが出来ます。
「このカタログ、社員用で数も少ないんでけど、あのお客様は大切だから差し上げましょう」ということだって起こるかもしれません。あるいは、「今度、特別の催しがあるんだけど、ぜひご招待しよう」ということだってあるでしょう。
「とても安くなるバーゲンがあるのだけど、このお客様だけにはお知らせしたい」ということだってあるはずです。
つまり、ちょっとの好感度アップで、あなたはお店から特別扱いされるのです。
※ 以下は、そういう状況を作り出すための Tips です。
a. |
閉店時間に近くなると店員は閉店準備に忙しくなるのでこの時間を避ける |
b. |
休日、土日などの店が混む時間は店員が忙しいので避ける |
c. |
暇な時に行くと大切にされる(一般的に平日午前中、午後2時〜5時頃) |
d. |
あなたが店員より知識豊富でもそれを示さない |
e. |
一般に店員は商品の勉強をさせられているので、店員のしゃべった事を聞いて「勉強になります」などと言ってあげると、日頃の努力が認められたような気になりうれしくなる |
f. |
最初から買う気がない場合は、「今日はちょっと見させてください」などと、さりげなく明るく笑顔で言うとよい |
g. |
店員の話を感心しながら聞く |
h. |
必要以上に長話しない(店員が話し続ける時は別、じっくり聞いてあげる) |
i. |
買わないで帰る時には、「いろいろ教えてくれてありがとう」などとさりげなく明るく笑顔で言う |
j. |
店員の名前を覚える |
k. |
値切り交渉はあくまでも明るくやる |
l. |
店員の接客態度が良い時には、そのことを店の責任者に伝えてほめてあげる |
これを行えば、あなたは快適な時計のウインドウショッピングが出来ること請け合いです。
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